おうし座 Taurus (タウルス)
おうし座について
おうし座は黄道十二星座のひとつで、1月下旬に午後8時頃、南の空高く上り見ごろを迎えます。
大神ゼウスが変身した真っ白な綺麗な牡牛が由来。
おうし座の1等星「アルデバラン」はアラビア語で「後に続くもの」という意味で、これは「プレアデス星団」の後に上ってくることから名づけられました。
また星団が二つ「プレアデス星団」と「ヒアデス星団」と「かに星雲」があります。
プレアデス星団
「プレアデス星団」は牡牛の背中辺りにあります。
日本では「すばる」と呼ばれていて有名ですね。
プレアデス星団を肉眼で見ると6個ほど見えれば目がいいそうです。
人によって見える数が違うことから視力検査に使っていたそうです。
みんなは何個見えるかな?
ヒアデス星団
「ヒアデス星団」はアルデバランの周辺にV字形に並んで、牡牛の顔をかたちどっています。
地球に近いので星が散らばって綺麗に見えますよ。
ちなみに、アルデバランはヒアデス星団に含まれないので注意。
かに星雲
右角の先端部の星の近くに1054年(平安時代)に超新星爆発を起こした星の残骸(超新星残骸)の「かに星雲(M1)」があります。
それほど超新星爆発は明るいんだね
おうし座の位置や探し方
オリオンの三ツ星を右上の伸ばしていくと、おうし座の1等星「アルデバラン」がオレンジ色に輝いているのが見えます。
そこが牡牛の右目にあたります。
目には「アルデバラン」、背中には「プレアデス星団」、顔に「ヒアデス星団」がかがやいています。
探しやすく見ごたえがありますね。
おうし座の神話
地中海にあるフェニキア王国にエウロペという美しい王女がいました。
ある日、大神ゼウスはオリュンポスの山から地上を見下ろしていると、ふと花を摘んでいる美しい王女エウロペを見つけ一目見てすっかり心をうばわれてしまいます。
そこで、全身が雪のように真っ白な牡牛の姿に化け、エウロペのもとへ向かい摘み草をする姫を誘います。
牡牛は美しく穏やかで優しい目をしていたので、エウロペはすっかり気を許してしました。
すると牡牛はエウロペの足元にかがみ背中に乗ってみて、と語りかけてくるようでした。
エウロペが背中に乗ってみると猛然と走り出し、まるで地をかけるように海に沈むことなくエーゲ海を渡りクレタ島にたどり着きます。
背中からエウロペを降ろすとゼウスが姿を現し思いを伝えました。
そして、二人はこの地で結ばれました。
ゼウスが姿を借りた牡牛は空へ上げられ、「おうし座」となりました。
星占いでのおおうし座(おうし座)♉
4月20日〜5月20日生まれの人は黄道十二宮では「牡牛座」になります。
牡牛座は2番目の宮で金牛宮(きんぎゅうきゅう)
ギリシャ神話では、勇者オリオンに向かっていく荒々しいイメージがしますが、占星術ではイメージが異なります。
牡牛座の特徴
⭐穏やかで落ち着いた平和主義、協調性がありおっとりしていてマイペース。
⭐神話の中でも大神ゼウスを拒絶せずすんなり受け入れたように、意外と腹の座った一面もあり穏やかな中にも強い意志があり、粘り強いところもある。
⭐堅実な努力家で困難な状況でも諦めず、一歩一歩こつこつ着実に進み続けることができます。
⭐物事を決める際には慎重に検討し、安定性を重視する傾向があります。
⭐損得勘定に優れているので、家族に牡牛座の人がいれば家計も安心。
⭐繊細で感受性が豊かな性格を持ち、美的感覚も鋭く、創作や芸術に向いている人も多い。また、愛情にも繊細であり、人を深く愛することができます。
⭐自分の信念や考えを曲げることができない頑固な面があり、変化をあまり好まず、新しいことに挑戦するのが苦手な場合もあります。
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