やぎ座の神話や探し方、星占いについて解説

やぎ座　Capricornus（カプリコルヌス）

やぎ座について

黄道十二星座のひとつで、秋のはじめ９月～１０月が見頃です。

上半身はヤギ、下半身は魚の牧畜の神パンの姿を表したとされています。

下半身が魚で上半身がヤギという、普通の山羊とは異なったイメージになります。その理由は神話の解説で。

やぎ座の探し方

わし座の１等星「アルタイル」と、みなみのうお座の１等星「フォーマルハウト」の中間あたりにあり、小さな星の連なりの逆三角形を見ることができます。

３等星以下の星ばかりなので明るい場所では探しにくい星座になります。

やぎ座の神話

やぎ座は怪物テュフォンに追われ、逃げる際に慌てて変身した牧畜の神パンの姿に由来しています。

牧畜の神パンは伝令の神ヘルメスの息子です。

上半身は人間でヤギの角と耳が生え、顔はひげに覆われ、下半身はヤギの体をしていました。見かけは少し変わっていましたが、パンはとても陽気でゆかいでした。

ある日、神々は天上から降りてきて、ナイル川のほとりで酒盛りをしていました。

パンは得意のあし笛シュリンクスを披露し、芸術の神アポロンが竪琴を奏で、芸術の神ムーサたちが踊り、宴はとても盛り上りました。

そこに突然、怪物テュフォンが現れます。

テュフォンは上半身は人間、下半身はへび、肩からは百匹のへびが生え、目から炎を口から溶岩を出す、巨大で恐ろしい怪物です。

大地の神ガイアを母に持つテュフォンは、かつて大神ゼウスと激しい戦いをしたことがあり、ほとんどの神がテュフォンを恐れていました。

驚いた神々はそれぞれ動物の姿になり、大神ゼウスはわし、太陽神アポロンはからす、月と狩りの女神アルテミスは猫、女神ヘラは牝牛になって逃げました。

しかし、パンは酒を飲みすぎ、あまりに慌てて変身したために上半身はヤギ、下半身は魚という奇妙な姿になってしまいました。

やがて怪物テュフォンがいなくなり、逃げていた神々が帰ってきます。

そして、パンの姿を見て大笑いします。

大神ゼウスはこの時の記念にと、姿を戻さずにそのままでパンを空に上げました。

こうして上半身はヤギ、下半身は魚の姿になった牧畜の神パンが、やぎ座になりました。

混乱した心理状態になる「パニック」という言葉の語源は、慌てて変身を失敗した牧畜の神パンに由来するとも言われています。

星占いでのやぎ座（山羊座）♑

12月22日〜1月19日生まれの人は黄道十二宮では「山羊座」になります。

山羊座は10番目の宮で磨羯宮（まかつきゅう）

山羊座の特徴

⭐音楽好きで明るい牧畜の神パンのように、元来は陽気な性格ですが、失敗を成り立ちとするためか、常に自分を律し、真面目であろうとします。

⭐慎重さや忍耐強さは12星座の中でもトップクラスです。

⭐責任感が強く、常識人であり、思慮深い人です。

⭐組織力があり、人をまとめる能力に長けています。

⭐落ち着きがあり、古風で控えめですが、強い野心を秘めている。（実際の年齢より上にみられることも）

⭐守護性の土星の影響もあり、スロースターターで年齢を増すごとに実力と魅力が増す、完全な大器晩成型。

⭐不要なものや無駄を切り捨てる、冷たい面もあります。