いて座 Sagittarius(サジタリウス)
いて座について
いて座は黄道十二星座のひとつで、夏の夜空に見ることができます。
上半身が人間、下半身が馬のケンタウロスの賢者ケイロンを表したとされています。
いて座の「いて」は矢を射る人「射手(いて)」という意味。
天の川の中心方向にあり、この方向を真横から見ているために、たくさんの星を見ることができ、いて座はここにあり非常に美しい星座です。
いて座には北斗七星に似た6個の星の並びがあります「南斗六星」とも呼ばれています。
いて座の探し方
夏の8月から9月頃が見頃になります。
1等星がなく、目立つ星がないのですが南の方角に見えるスプーンを伏せたような形の「南斗六星」を目印に探してみましょう。
いて座の矢が向いている方向、右の方に「さそり座」が見えるので、さそり座の1等星「アンタレス」を見つけて、そこから左の方へ南斗六星を探していくと見えてきます。
いて座の神話
半身半馬の狩人、ケンタウロス族の賢者ケイロンが由来です。
彼は古き神のクロノスの息子であり、音楽、哲学、医療、占星術などの優れた学者でもありました。
その学識はすばらしく、多くの物がケイロンの教えを受け、英雄ヘラクレスもその一人でした。
ある日、英雄ヘラクレスは畑を荒らしている大きなイノシシを退治にいく途中でケンタウロス族の男と仲良くなり、一緒に食事をしていました。
ヘラクレスはお酒を持ってくるように言います。
ここにあるお酒はケンタウロスで飲むために用意したものでしたが、少しだけならいいかとヘラクレスにお酒を渡すと、がぶがぶと飲んでしまいました。
ケンタウロスたちはヘラクレスを見て怒ります。
しかし、酔ったヘラクレスは逆に怒り返しけんかを仕掛けます。
とても勝てないとケンタウロスたちは逃げ出しますが、ヘラクレスは追いかけてきて、賢者ケイロンの住む洞くつまで来てしまいます。
ヘラクレスは酔ってケンタウロス族と争いになります。
その戦いでヘラクレスが射たヒドラの毒を塗った矢がケイロンに当たってしまいました。
ヘラクレスは決して自分の恩師を矢で射るよう人物ではなかったのですが、酔いと怒りで我を忘れ、矢を射ってしまい、矢を受けた恩師のケイロンを見て酔いがさめて後悔してしまいます。
すぐにヒドラの毒がケイロンの体にまわり普通の者ならすぐに死んでしまうのですが、ケイロンはほかのケンタウロスとは違い大神ゼウスの父であるクロノスの子供なので不死身でした。
そのため強い痛みで苦しむばかりで、死ぬことができません。
ケイロンにとって死ねないことが苦しみになっていました。
そこでケイロンは「不死身」を友人の火の神プロメテウスに譲ろうと考えます。
プロメテウスは人間に火を授けた罪で大神ゼウスから罰を受け、毎日鷲に腹をつつかれて苦しんでいたのです。
ケイロンはなんとか洞くつから這い出て、大神ゼウスに願いました。
ゼウスはその願いを聞き入れ「不死身」をプロメテウスに渡します。
苦しみから解放されたケイロンはそのまま崩れるように倒れ死ぬことができました。
大神ゼウスはその死を惜しみ、星座にしたと言われています。
星占いでのいて座(射手座)♐
11月23日〜12月21日生まれの人は黄道十二宮では「射手座」になります。
射手座は9番目の宮で人馬宮(じんばきゅう)
射手座の特徴
⭐好奇心旺盛で幅広く色んなことに興味をもちます。
⭐自由を愛し、束縛されることを嫌います。
⭐冒険心があり情熱的で行動力もあり、何事にもスピーディーに対応できる。
⭐探求心、向上心にあふれ知識欲もあり、常に何か新しいことを学ぼうとし、自分の知識を広げるために積極的に取り組みます。
⭐これと決まればずば抜けた集中力を発揮することができます。
⭐人々との交流が好きで、社交的な性格を持っています。新しい友達を作ることや、人々との関係を深めることに喜びを感じます。
⭐生来の自由人なので、興味の対象が変わりやすく、熱しやすく冷めやすい面もある。
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