てんびん座 Libra(リブラ)
てんびん座は黄道十二星座のひとつで、誕生星座9月23日〜10月23日生まれの星座。
重さをはかる道具である天秤の形をした星座。
てんびん座について
正義の女神アストレアが持つ黄金の裁きの天秤がてんびん座の由来。
現在の秋分点はおとめ座にありますが、黄道十二星座がまとめられた約2000年前にはてんびん座に秋分点がありました。
昔、春分点がてんびん座にあり昼と夜を等しく分けていたため、時をはかる道具と考えられていたとも言われています。
これは地軸の歳差によって地球の自転軸が約2万6000千年周期で少しずつ変化することによるものです。
てんびん座の探し方
7月頃、南の空に見ることができます。
おとめ座の1等星スピカとさそり座の1等星アンタレスの中間に3つの3等星が裏返しの「く」の字を描くように並んでいます。3等星と暗いので見つけるのは明るい街中等では難しいかもしれませんね。
てんびん座の神話

正義の女神アストレアは片手に天秤を持ち、片手に邪悪を断つ剣を握り、私情を混じえないために目隠しをして人々を裁きました。
「金の時代」、アストリアは人間のよき理解者として正義を説き、人々は気候も穏やかで働かなくても十分な食料を得て、争いも無く平穏に暮らしていました。
「銀の時代」になると、大神ゼウスが四季を作り、人々は冬に備えて田畑を耕し種まきや収穫をして働くようになります。
すると、農耕に差が生じたり、人の上に立とうとする者や人の物を奪おうとする者が現れるようになりました。
地上に人間があふれ、不正がまかり通るようになると神々は呆れて天界へ去って行きます、アストレアは地上に残り善行を奨励し、悪の心を改心するように説得を続けました。
やがて「銅の時代」になると、人々は銅から道具を鍛え、富を築き、ついに暴力を振るう者が現れはじめました。
嘘や策略、暴力がはびこり出しアストレアは天秤で争いを裁きますが、人間には正しいことが分からないようになってきていました。
そして「鉄の時代」、人間は鉄で武器を作り、争いは激しくなっていきます。剣を作って戦い、お金が幅を利かせるようになり、最後まで力を使い争いを裁きましたが、ついに、アストレアにもどうにもならず天界へ戻っていきました。
その時、何とか人々の心に不正を憎み、正義と公平を愛する気持ちを思い起こさせようと、使っていた黄金の天秤を星座にして空にかかげたとされています。
星占いでのてんびん座(天秤座)♎
9月23日〜10月23日生まれの人は黄道十二宮では天秤座になります。
⭐神話の天秤に象徴されるように、バランス感覚に優れています、ジャッジを下すと皆が納得します。
⭐知的で社交性があり、争いを好まない平和主義で品位と調和を大切にている。
⭐美的感覚に優れていてセンスも抜群なので、外見も洗練されお洒落さん。
⭐周りを和やかにするのが得意で皆から慕われます。
⭐天秤は一度振れだすと定まりにくいことから、即決即断は苦手な傾向があります。
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